フリーランスがプロジェクトの管理職となる場合には、現実にシビアな面があります。会社であれば管理職が上司ということが一般的なので、部下は従うのが普通です。ですが、フリーランスが管理職となった場合にはその関係が当てはまりません。人間関係が対等な中で、管理する側と管理される側になるのです。

そうなると、しっかりした信頼関係がないとプロジェクトは進まなくなります。意見が対立することもありますし、無理なことを聞いてもらうこともあるからです。問題解決するための手段として、信頼に則った関係が必要になります。そのためには目標や情報を共有し、工程通りに進むよう、関わる人が納得出来る形で計画を作ることが大事です。始めに承諾してプロジェクトを進めることが出来れば、後から不満が出てくることは減らせるでしょう。

プロジェクトを円滑に進めるための管理者として、フリーランスでも管理職をすることが出来ます。ただ、そのためには下準備や練られた戦略が必要になってくるのです。無理に従わせることは出来ないので、始めからゴールを目指すチームを形成することが重要になります。それぞれに役割を与えて、役割が十分に果たされていることを確認することが管理職の仕事になります。それぞれの分野の責任者に任せてしまった後は、信じて見守ることも必要になってくるでしょう。

問題の発生を極力抑え、計画の進行と各メンバーの状況に気を配り、結果が出てくれば成果物を受け取るということが基本になります。フリーランスの場合、信頼関係を作ることが最初のハードルになりますが、下準備を確実に行い、チーム全体を意識して行動していくことで、信頼を勝ち取っていくことが大事なのです。